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埼玉探偵物語①

日差しがまぶしいある夏の日の出来事だった。
地元埼玉では近所の小学校で祭りが行われようとしており、毎年たくさんの人がくる。
埼玉の地元住民だけではなく、けっこう大掛かりな祭りになっている。
まさに嵐の前の静けさであった。
この日、埼玉は異常に静かに感じられた。

その先に大きな曲がり角と神社がある。
一見誰も視界に入らないような小さな細いビルに探偵の事務局はあった。
埼玉のその探偵事務所はどうやらビルの2階にあるようだ。
下はメガネ屋だった。どちらもぱっとしない見た目である。

エレベーターは比較的新しく、何故か居心地のよさを感じた。
ビルの外見は普通だが、中は案外綺麗に掃除されているようだ。

2階につく。すると探偵事務局の看板は目の前に見えた。
ようこそ。
女性が迎える。何のご相談でしょうか。
私は事情を話した。彼の浮気の調査である。
彼がよく他の女の子と遊んでいるところや、実際に他人の家に入るのを見かけたので
心配になって来てみたのだ。

女性は案外優しく対応してくれた。
住所や氏名。それも彼にバレないくらいに、とても細かな調査書が渡された。
ここに必要事項を記入してください。
そう言われてソファーに腰掛ける。案外どこかの会社の待合室のようだった。
部屋にはいくつかの植物と書籍。それから目の前にはお茶が出された。
コーヒーにいたしましょうか。
お茶をじっと見つめる私に、もう一人別の女性が話しかけてきた。
いえ、結構です。
かしこまりました。
女性はそういって部屋から出て行った。

5分くらい待っただろうか。最初に会った女性が戻ってきた。
お客様、かしこまりました。以上の事を踏まえこちらも対応させていただきます。
ただし、それには一つ条件があります。
私は少し身構えた。

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